不安なんで、本を購入せずにざっくり内容が知りたい
結構ライティング本読んでるけど、改めて読んだほうがいいものなの?
読んだらすぐライティングがうまくなるものなのかな…
このような疑問をお持ちの方。
ビジネス書を年間120冊以上読む僕が書評します。
「新しい文章力の教室」を読んだほうがいい人
- 文章自体がうまくなりたい人
- 正しい文章の形式を身に着けたい人
- スラスラ読める文章を書きたい人
- Webライターの人
- メールや資料作成に悩む営業マン
「新しい文章力の教室」をオススメしない人
- SEOライティングの知識が欲しい人
- 相手に購入・行動を促すような「コピーライティング」が知りたい人
- 長文でも読者をひきこむ文章を書きたい人
この本は、ナタリーの編集長である唐木さんが執筆しています。
- 月間3,200万PV
- 2007年から10年以上続くWebメディア
(出典:wikipedia)
文章が上手くなりたい方にはオススメの1冊です。
特に印象に残ったところや感想などかいてみたので、気になる方はぜひ読み進めてみてくださいね。
もくじ
書評1:新しい文章力の教室は、ブロガーよりもライターやビジネスマンが読むべき
ナタリーはニュースメディアなので「短文で事実をいかに分かりやすく伝えるか」にフォーカスした内容となっています。
読者にとってストレスなくスラスラ最後まで読める文章。
ここを学ぶことが出来ます。
もちろんブロガーもいいんですが、個人的にはWebライターやビジネスマンのほうが役立つかなと。
ブロガー以外が読むべき理由1:ターゲットユーザー
まずブログはターゲットユーザーが狭いです。
ユーザーが狭ければ、その特定ユーザー層が分かる言葉づかいであれば基本的には問題ありません。
反対にナタリーのような大手Webメディアでは、不特定多数の人が記事をみるため、ユーザー層が広いです。
ユーザーが広がるとそのぶん、文章の形式や正しさが気になる人も増えるので、違和感がないように注意を払うべきでしょう。
なのでブロガーもいいんですが、ブロガーの場合「新しい文章力の教室」よりもSEOライティングやコピーライティングの書籍を優先して読んだほうがいいかと思いました。
ブロガー以外が読むべき理由2:内容が仕事に直結する
一方Webライターやビジネスマンにとって、本書は非常に重要です。
「短くキレイな文章で、わかりやすく伝える」という点が直結しているから。
この知識があるだけで、ビジネスが円滑に進むのではないでしょうか?
実際に僕も、いまはリモートワークで仕事をしていてほぼチャットを使って同僚とやり取りをします。
スラスラ読めるキレイな文章を意識すると、一回で相手に伝わり、文章作成自体もサクサクできるので時間効率がめっちゃいいです。
ほんと、ビジネスマンにこそ読んでほしい一冊。
ブロガー以外が読むべき理由3:文章量の問題
「新しい文章力の教室」は基本的に、1本あたりの記事を短く書いて簡潔に伝えるスタンスです。
しかし現実問題、ブログでSEOを意識すると文章量がある程度必要となるはず。
ナタリーでは1本あたり1,000文字以下の記事が多いですが、ブロガーだと最低でも2,000文字以上くらいは情報の網羅に必要となることが多いのではないでしょうか?
その点、ビジネスマンのメールやチャットは500文字以下というケースを多くみかけます。
文章量が少なくて問題ない場面・仕事で真価を発揮するのが本書の内容です。
書評2:特に印象に残ったポイント2つ
実際に読んでみて、印象に残ったところを紹介します。
ポイント1:よい文章とは、完読される文章
良い文章とは完読される文章である
本書ではこのように語られています。
よい文章は、完読される文章。
読者は少しでも違和感があると、途中で離脱してしまう。
冒頭だけ読んで「あ、なんかちがうな」ってことあるはず。
完読させるのが難しいからこそ、達成できたとき「よい文章だったんだな」とわかる— ジェイ (@hpsYBBUp769rWvY) October 14, 2020
文章のテクニックは結局「読んでもらうこと」に集約されます。
- リズム感
- 正しい日本語
- 文章の長さ …etc
無数にありますが、再度まで読んでもらうための工夫です。
相手に伝わることが第一ですが、伝わるには読んでもらう必要があります。
そういった意味でも「完読される文章」を意識するといいでしょう。
ポイント2:プラモデルのような文章作成
なぜプラモが簡単で間違いがないのか。それはあらかじめユニット化されたパーツが用意されていて、箱絵で完成イメージを確認したのち、取説の指示通りに組み立てるからです。
この手法を作文にも適用できたら、誰でも簡単に、間違いなく文章を書き上げられるのではないでしょうか。すなわち作文をプラモ化してしまえばいいのです。
これは面白い発想だなと。
記事執筆もメール作成も、事前に構成案や文章の型があればめっちゃ作成しやすいです。
文章作成も1つの「作品」と捉えて、作成にあたって設計図を用意するということ。
ビジネスマンのメールやチャットであれば「伝える目的」や「どうしてほしいか」を事前に明確にするというニュアンスでokかと思います。
まとめ
文章を作成する、すべての人にとってオススメです。
ただ個人的にはブロガー界隈で推されているほどブログ向けではなく、他の場面のほうが活かしやすいのかな?と思っています。
(もちろんブロガーもめっちゃ活用できるんですが…)